「なら、お前は入るな。勿体無いぞ。」


センセはガタン、と椅子に座り直した。



「今から勉強とかやり直せば高校に行けると思うし、真面目に生活するなら、部活とかに入ってもいいじゃないか。お前、運動神経いいって体育の先生言ってたぞ?」


ウザい。うるさい。


やっぱりこいつもただの面倒なセンセ。



「黙ってたってわからないんだ。なんでもいい、言ってみろ。」


うるさいよ…


「家に帰るつもりも、ボーソーゾク入るのをやめるつもりもないよ。」


私は勢いよく立ち上がり、ドアの所まで行った。


「おい、安住、話はまだ「ボーソーゾク、入ってやるよっ!!」



“ん。偉い、偉い。”


そんなの知らない。
聞こえない。