紙ひこうき〜センセとのドキドキ同居生活〜

「センセ、奥さんの愛妻弁当?」


代わりにニヤリとして聞いてやった。

「知りたい?」


「別に?」


あー、なんかイライラする。
センセのペースにハマってるなー…

それから私たちは無言でお弁当を食べた。


空には綺麗な飛行機雲が伸びて居た。
誰かと、こんな静かな昼食を取るのは久しぶりだった。


「…カノジョだよ。」


センセがお弁当箱をしまいながら言った。


「え?」

“奥さんの愛妻弁当?”
その答えだとやがて悟った。

「っく。」

「なんだよ?」


センセ、可愛い。
耳がちょっと赤くなってんの。