紙ひこうき〜センセとのドキドキ同居生活〜

「センセ、酷くない?」

「至って普通の対応だ。人生大事にしろってことだよ。」

「…私の人生じゃん。」

私は下を向いた。
茶色の髪が目の横をチラつく。

こんな風なのも私の、人生じゃん。
私の勝手じゃん。

「担任にはちゃんとした道を選ばせる義務がある…お前、入れ墨入れちまってんのか?」


は。何で…


「何でそんな事センセが知ってんの!」

黒龍の掟。
『腕に入れ墨を入れること。抜ける時はナイフで全部えぐり取ること。』


「お前…噂、聞いてないの?」


“元ヤンって噂あるんだよ。”


萌絵の言葉が蘇る。


「センセ…もしかして「今日の弁当何かなー。」


族、入ってたの?

そう聞こうとしたけど、今更話題を帰るのも面倒だった。

センセになんか興味ないし…