紙ひこうき〜センセとのドキドキ同居生活〜

大抵の教師は…怯えて私に寄ってさえ来ない。

あるいは、面倒ごとを嫌ってるのか…

ここまで物怖じしないセンセは久しぶりだった。


「センセ、面白いじゃん。」



「何がー?」


くくっと笑いがこみ上げる。


「何でもなーい。」

私はポケットから昨日もらった黒龍のステッカーを取り出すと下へ投げた。


「安住ー。何か落ちたぞ?」

「センセ、あたしが暴走族入ってたらどーする?」

五月の風は気持ちよかった。

私、今、がっこで1番高い所に居る…

給水塔の上の僅かなスペースに寝転び、センセの答えを待つ。