私の名前は小花美琴。

最近、ある本を見て恋愛系ケータイ小説を書きたいと思うけど…

私は恋愛などに興味はないためか恋を全く知らない。どうすれば書けるの…。

キーンコーンカーンコーン。部活動が終わり、チャイムが鳴る。

美琴は部活動は特にしていないが毎日こうしていろんな部活動を見てから帰る。

そして、毎日いろいろな部活動を見てから幼馴染みの遠山蓮と帰る。

美琴と違い蓮は部活動に入っている。

美琴に友達がいないので毎日部活動が終わると美琴の教室へ行き一緒に帰る。

ガラッ。教室を開けるといつもの美琴がいる。

「ごめん…せんこーが部活の男子に切れてミーティング長引いた!」

ダッシュで走ってきたかのような汗だくの蓮が言う。

「うんん。そんなに待ってないから平気だよっ!」

満面の笑みを浮かべながら美琴が言う。

「ならよかった…!てか、美琴猫かぶっててもかぶってなくてもそんなに変わらないな」

笑いながら蓮が言う。

蓮の言うように美琴はいつも蓮以外の人に猫をかぶっている。

「しょうがないでしょー?てかてか!蓮だって猫かぶってるじゃーん!」

「俺はいいのー。てゆか、なんでお前は猫かぶるんだよ」

そう言うと蓮はクスクスと笑う。

「えーっ。んー美琴はぁ、人と関わるとか面倒くさいからー。コミュニケーションとか別にいいしー。」

「へぇー。それより帰ろーぜ!」

「うんっ!!」

蓮がそう言うなり帰り始める。

空には夕日が出ていて昼間よりも影が濃くオレンジ色に輝いている。

蓮が美琴を家まで送り、1日が過ぎた。

朝。いつも通り蓮と学校に行くと

「小花さんおはよー!♡」

クラスの男子が朝の挨拶をして来た。

「なにあれー。まじきめぇー。小花も男子に媚売ってキャピキャピすんなよなー。」

隣のクラスの女子に毎日同じような事を言われる。

いじめにはなって無いがこのせいでいつまでだっても女子の友達ができない。

「自分たちがモテねーからって小花に当たってんじゃねーよー。」

「待って…!やめて…?大丈夫…美琴が悪いだけだもん…えへへ…」

「は?!マジきめぇーわ」

と言うと捨てゼリフを吐いたかの様に隣のクラスの女子が逃げて行った。

「やっぱり、小花はいい人だね!♡」

「そんなことないよぉ!」

そんなことを言ってると

「わ、わたし…!晶の事好きなの…!前に彼氏にふられて泣いてる時に晶が優しくしてくれて…その時からずっと、ドキドキしてて…」

「ごめん…!俺、君とは付き合えないし、そうゆう風に見たこともないっていうか…」

「そっか…!忙しいのにいきなりごめんね!!」

といい女子が走っていった。

同じクラスの山下晶が告白されていたのだ。

「ねぇねぇ!山下くん!」と美琴が言った。

「ん?あっ、小花さんだよね!何か用かな??」

(この人も私と同じ。猫かぶってる。おもしろそー♪)

「私の前ではニコニコ笑って猫ぶらなくても平気だよっ?」

ニヤッと笑いながら美琴が言った。

「あー。バレてたんだ。なら、小花さんも猫かぶるのやめよーね?」

黒笑いを浮かべながら言う。

「んー…まぁ、そーだねっ♪ところで恋って何?」

いきなりの質問に晶が少しばかり焦る。

「は?いきなり何言い出すと思えば…知らねーよくだらねぇー。まぁ、お前がドキドキするような事ならしてやってもいいけど?」

ニヤッと笑みを浮かべながら言った。

「ほっ、本当にっ??」

(やったっ!これでやっと恋愛系のケータイ小説が書ける!!)

「おうっ。じゃあ、今日の放課後なー。」

「うんっ!!」

放課後。

チャイムが鳴ったとゆうのにまだ晶が来ない。

(んーもう30分も経つのになー。)

ガラッ。

教室のドアがガラッと勢い良く開いた。

「ごめんっ!委員会長引いたあと女子に捕まっちゃって…!」

息の切れた晶が言う。

「うんんっ!平気だよっ!それよりね待ってる間にいろいろと考えたんだ!やること!」

「ん?なんだ?」

「えへへー♪それはね、!手繋いだり抱きしめたり!」

機嫌の良さそうに美琴が言う。

「おっけー。やるけどさ、本気になるなよ?」

「当たり前っ!」

晶に美琴。

2人してニヤッと笑い言った。

そして、手を繋いだ。

繋いだ手の先から2人の体温が伝わってきた。

2人の手の温度が同じになったのがわかった。

ドキドキ。(ん?何この感じ…ドキドキして山下くんに聞こえちゃいそう…!)

手を離してみてもまだ体温が同じで。

このままでずっといたいと、そう思った。