「やだもうこんな時間じゃない。お父さんもう帰らないと」
「そうだな?」
こうして両親が病室を後にすると、一気に寂しさが込み上げた紗弥加。
二日後の木曜日、この日は葵が見舞いにやってきた。
「こんにちは紗弥加、様子はどう?」
「いらっしゃい葵。今日も来てくれてありがとう」
笑顔を浮かべ向かえる紗弥加。
この時葵は紗弥加のかぶっているニット帽に気付いた。
「なにそれ可愛いニット帽だね。どうしたのそれ」
その問いかけに嬉しそうに応える紗弥加。
「いいでしょこれ、この前隼人がプレゼントしてくれたの。朝陽にあたしの副作用の事を聞いたんだって」
「そうなの、良かったじゃない」
続けて紗弥加は嬉しい報告をする。
「そうだ聞いてよ葵」
この言葉があまりにも嬉しそうだったため、悪い事ではないなと確信した葵。
「どうしたの、何か嬉しい事でもあった?」
「ねえ聞いて!」
「だから聞いているってば」
「そうだったね。あたし退院できることになったの」
嬉しさのあまりはしゃぐように告げた紗弥加に対し、葵は自分の事のように喜んでくれた。
「そうだな?」
こうして両親が病室を後にすると、一気に寂しさが込み上げた紗弥加。
二日後の木曜日、この日は葵が見舞いにやってきた。
「こんにちは紗弥加、様子はどう?」
「いらっしゃい葵。今日も来てくれてありがとう」
笑顔を浮かべ向かえる紗弥加。
この時葵は紗弥加のかぶっているニット帽に気付いた。
「なにそれ可愛いニット帽だね。どうしたのそれ」
その問いかけに嬉しそうに応える紗弥加。
「いいでしょこれ、この前隼人がプレゼントしてくれたの。朝陽にあたしの副作用の事を聞いたんだって」
「そうなの、良かったじゃない」
続けて紗弥加は嬉しい報告をする。
「そうだ聞いてよ葵」
この言葉があまりにも嬉しそうだったため、悪い事ではないなと確信した葵。
「どうしたの、何か嬉しい事でもあった?」
「ねえ聞いて!」
「だから聞いているってば」
「そうだったね。あたし退院できることになったの」
嬉しさのあまりはしゃぐように告げた紗弥加に対し、葵は自分の事のように喜んでくれた。



