いつか天使が現れますように

裕貴さんと同時に部屋を出ると裕貴さんから声を掛けられた。部屋にいた時も自分からは喋らなかったから少し意外な感じがして少し驚いた。

「はい?」

「あっあの家はどこですか?」

「え?」

急な質問に間抜けな返事をしてしまった。

「へっ変な意味じゃなくて、しょっ翔に家までおくれって言われてぇ」

慌てすぎて声が裏返ったみたいでついキョトンとしてしまった。
少しの間のあと堪えきれず笑ってしまった

「すっすいません」

裕貴さんは恥ずかしそうに下を向きながら謝った。

「いいえ、送ってくれるんですか?」

「あっはい…」

送ってもらえるのは嬉しいけど会話続くかな?心の中で少し心配になった。