「小春!!」
家に入ろうとすると後ろから声をかけられ驚いて振り返ると隼人が怒った顔をして立っていた。
「あっあれ?隼人どうしたの?」

「だれ…?」

「えっと?うん?」

「だからさっきのやつ誰?」

「えーと、合コンの人で…」

「お前さ、合コンで出会った奴の車に簡単に乗るなよ!もしも変なことされたらどうすんだよ?」

「変なこと?変なことってなに?」

「はっ?お前馬鹿なの!?」

「なっ?ばかじゃないし!なんでそんな怒ってるの?」

「怒ってねーよ!ていうか本当にわかんねーの?」

「なっなにが?」
       
「だとしたらお前ホントにばかだな!」
 
えっ?なんで隼人にそんなこというの?

「なんでそんなこというの!?」

「自分で考えろよ!」

「わっ分かんないから聞いてるんだよ!」

「本当に分かんないの?俺は!!」

「えっ?」

「俺はずっとお前のことが好きだった!」

「なっ何言ってるの?」

「お前が明人と付き合うずっと前から俺はお前が好きだったんだよ!」