「解った。すぐに連絡取ってみる。私達も直接会って礼を言いたいからな」

「頼んだぜ、オヤジ」



しばし経過



あたしがお見舞いにリンゴ持って行ったら…

「新屋敷っておめぇか…随分世話になったな…礼を言っとく…ありがとうよ」

日枝クン…やっとあなたとまともな会話が出来たわね

あたしは涙を潤ませた目で

「日枝クン…無事で良かった…」

涙が静かに頬をつたう。

「おめぇのおかげで無事だったんだ…だから泣くなよ」

「だって日枝クンが助かったけん嬉しくて…」

涙が溢れて止まらない。

すると日枝クンは、バツが悪そうに

「あ、っとその…この前は悪かったな…殴って…気持ち悪いやら言って…もしお前が許してくれるなら俺と…」

彼は心の底から絞りだすように語っている。だけど…