あたしを殴り終えた日枝クンは、ハンカチで拳を丁寧に拭き取り教室の隅のゴミ箱前に静かに歩いて行った。

"ポイっ"

彼は無類のきれい好き。

あたしを殴って拳を吹き上げたハンカチなんか用済みらしい…

「アハハ〜あの子マジでキモいけんね」

ってあたしを笑い者にする取り巻き…

「ついでにお前らもぶちのめしてやろうか?ハンカチは、いくらでもあるしな」

孤高の俺様は、そう言い残し教室を出て行った。


〜〜〜〜〜回想終了〜〜〜〜〜