好きだよ。〜好きな女はあいつの彼女〜

「おーい!」



遠くから声がして、屋上の扉に振り返ると











大好きで、大好きで、














でも届かなくて…











離れて行くほど愛しい生意気なあいつ。





【どーした、由梨っ】












「担任が、斗真のこと呼んでたよ。」












【そっか、ありがとう。】












「うん!」














『いってらー』












【うん。じゃー由梨の子守よろしくね裕樹。】










…てことは、屋上で由梨と2人きり。