好きだよ。〜好きな女はあいつの彼女〜

えっ…






・





なんていった？今…





・








『…は？(笑)なんで(笑)』





・





【いや、違うならいいんだ…】



…もう、いーよな。






・





今日で、終わりにするんだ。






・




『…斗真。』






・






【…うん？】






・








ごめんな…






・







・







・





『俺さ、由梨のこと好きだよ。』






・





【うん…気づいてた。】






・






『…俺はさ、ちっちゃいときから
あいつのこと見てきたよ。』





…ちがう




ちがうんだ。





『だから、お前よりもずっと前から、
あいつのそばにいるよ』





俺は、見てきただけ。



気持ち一つ伝えずに…



あいつの横で、ただあいつを見てただけ。


なのに、


幼馴染だからって調子乗って…






【...裕樹、きいてくれる？】






.



【俺はね、今の由梨を支えてるのは
俺だけじゃなくて、裕樹だってそうだとおもうんだ。】




【だからね、
裕樹が由梨のこと好きでもいい。】



『......ぇ』





責めないの？俺のこと、





『お前さっきからなにいってんの(笑)』




【裕樹が、ずっと由梨のそばにいてくれたから、今の由梨はいる。】




【ありがとう…裕樹。】



こんな時まで優しくすんなよ。




.






『お前さ…なんなの。』





【ん？】





『幼馴染が、自分の彼女狙ってんだぞ？』





【うん。】





『うん。じゃねーよ(笑)不安とか、ねぇの？』







ほら、キレろよっ






【えーっなにいってんの、】






・







『なに？』







・







【もし由梨が裕樹がいいなら、
なんで、由梨は裕樹の横にいないの？】





......ごもっともですね。






『おまえさ、平気な顔してたまには怖いこと言うんだね(笑)』





普段優しいあいつがこんなこと言うって事は


やっぱ大事なんだろうなー。









あいつの彼氏がこいつで良かったかもな、






・








【あたりまえだよ、
幼馴染だからって舐めないでよ(笑)】







・








・







『…お幸せに。』






・







・






・






【ありがとう。】