由梨とは気づいたら、一緒にいた。

幼稚園、小学校、中学校、

そして、高校

俺の隣で優しく笑って、
どんどん大人になって、綺麗になる由梨を

俺はいつしか幼馴染でなく、
女の子として見ていた。

でも、ずっとずっと気持ちを隠してきた。

この関係を壊すのが怖くて、
傷つくのが怖くて、

でも、ひとりぼっちが嫌で

そこらへんの女を連れまわして

そんな俺はまるで、

真っ黒な体、心をしてゴミをあさる

カラスのようだった。


こんな生活楽しくもなんともないし

早く、抜け出したかった

だから俺は、

高校に入ったら思いを伝えよう。

そう決心していた。


なのに…



俺が気持ちを伝える前に



由梨には素敵な彼氏ができた。