悪魔な秘密の巫女男子


水の守護師は焦ったように、

「も、持てる力のすべてを使って
 アサヒ様を守るつもりで・・・
 その、最終的には転送しようかと・・・」

元の世界に、かえすってことか? 



「えぇ??そしたら、水の民の立場
 水の守護師の立場も危うくなるじゃない?」

「まぁ、そうなんですが・・・私がまいた種ですので」

苦しげな表情で水の守護師はうつむいた。
やれやれ と 言いながら風の守護師は杖をくるくるっと小さく動かした。


しゅるるるっ~~

小さな風が集まって、
やがて 形を成す。

「一応ね、僕だって 争いは避けたい。
 しーちゃんと 幸せに 余生を過ごしたから、
 少しだけ協力するね。」

はい。
と、アサヒに ぽん と渡されたのは
ブレスレットだった。

小さく緑色の宝石がちりばめられている。



「は、はめても いいのか??」

恐る恐る聞いてみる。

「アサヒさんのために作ったんだよ。
 どうぞ。 」

左手にはめてみると、きゅぃぃい っと小さな音がしてきゅっと手首に巻き付いた。

「うわっ」

「ふふ。大丈夫。契約輪じゃないから!
 しーちゃん。少し力を吹き込んでくれる?」
「はぁい。風ちゃんのお望みならば。」

風の使者であるルラはくるくると アサヒの周りをまわって
左手にはめたブレスレットに ふーっと息を吹き込んだ。


おぉ。
ぽわぁって熱くなってるのが わかる。