困ってると、水の守護師がふわっと笑った。
「あの、一言、簡潔で構いませんよ。」
「はぁ、じゃぁ・・・」
羽ペンをとって、ちょっと考える。
漢字一文字。「拒」
「これでいいのか?」
「・・!!!アサヒ様、『古代文字』も書かれるんですか?」
「え?これ、ただの漢字・・・」
「へぇ、さすがアサヒさん。
いい断りの返事だと思う。」
風の守護師がニコリと笑うと、ルラがそれを受け取った。
杖をまたかざして何か唱える。
そして、僕の描いた字がぽぉっと鈍く光った。
そして、小さく砕けて
封筒の中にそれぞれ溶け込んでいく。
「風よ。」
風の守護師が
チリンという鈴の音と一緒につぶやくと、
一斉に、手紙がぶわっと窓から飛び出していった。
うわぁぁ。
驚いた。
「す・・すげぇ。」
「ふふ。恐れ入ります。こう見えても風の守護師なので。」
「ねー、風ちゃん、すごいでしょー??」
ルラがきゃらきゃら笑いながら
ぎゅぅっと風の守護師に抱き着いた。


