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この国、世界では
誰でも何かしらの『魔法』が使える。

何もできない『人間族』というのはもう絶滅危惧種。、
闇を生み出す 魔に属する者たちの極上のエサだそうだ。

魔に属するって・・悪魔・・?



この、僕を呼び出した彼女は『魔女』らしい。
水属性の力が強く 幼いころから
水の巫女とかいうやつを呼び出すためだけに鍛錬していたらしい。


それが、いざ呼び出してみたら
僕だもんなぁ。

そりゃ泣きたくもなるよな。

なんか、ごめん。




で、その巫女がやる仕事っていうのが
『祝福』と呼ばれる 新しい王の誕生祝い。



戴冠式。みたいなもんらしい。


力がものをいうこの世界。

絶対的な力の保持のため、見せつけるための
精霊をつかったショーみたいなものらしい。


「大丈夫です。アサヒ様は、ただ 堂々と 水の巫女になっていただければ。」

「ははは。」

乾いた笑いしか出てこない。

結局、一睡もできず
ーーーー夜が明けた。