悪魔な秘密の巫女男子


車の扉の向こうで
軽く手を動かす。
出て来いってことだろう。


「課長、なにしてんっすか?」

イチノさんがドアを開けながら
降り立つ。

僕もニノさんも、それに続く。

「おつかれさーん。
 結構、でかかったなぁ。
 ん?
 アサヒ、捕まれたのか?」
「あ、はい。」
「・・・「ヨゴレ」てるぞ。ニノ、ちゃんと
 「ショウドク」もやっておけ。」

「はい。申し訳ございません。」

?

ヨゴレ?ショウドク?

まぁ、隠語なんだろうけど。

ニノさんは、さりげなく、
スマホを取り出して、
ぼん、と僕の足首を叩く。

ふわっと
足が軽くなる。


「これで良しだな?
 あ、
 イチノもニノも ジャケット持って来いよ。
 あそこに行くから。」
「ゲッ。あそこですかぁ。 課長・・・」

「そりゃ、この町に来たから
 一応挨拶せにゃあ、問題だろ。
 この地区に来たのは気づいているだろうし。」
「そうですよね。解りました。
 はい、イチノさん、ジャケット。
 あ、アサヒ君はちょっと ショップに寄ってからまいりましょうか?」


ニノさんは、車からジャケットを取って、
イチノさんに投げつける。

えっと、
ショップって・・・ なんか、格式高そうなところに行くんでしょうか?

不安になったところに、「ニノ、コレもってけ。」
と言って、課長がカードをニノさんに渡した。

ものすっごい
不安しかない。