悪魔な秘密の巫女男子


彼女は
僕が見えることに満足したのだろうか、

楽しそうに笑って、
その黒いもやもやを、ばしゅっ と消した。


「この、黒い『気』を見る者は
 少ない。」
「・・・はぁ。」

そうですか。

「ちなみに、
 公にされているだけでも10人はいないぞ?

 そして、そのうちの四人は
 今、この場にいる。」


後ろの廊下に座る黒スーツの三人が軽く
頭を下げる。

「そして、五人目は『藤田 朝日』
 君だよ?」

「・・・はぁ。」

だから、どうしたんだろう。


呆けた顔だったからだろうか、
目の前の 美人の巫女さんが
ちょっとしかめっ面。

「・・・もう少し、驚かぬのか?」
「えっと、
 何を、驚いていいのか・・・。」

正直 困る。

巫女さんは、薄いブルーのベールをふわっと両手ではらって、
にこり ときれいに笑った。

「おぬしには、特別な 能力がある。
 と言ってるのじゃ。」

「・・・・あ、はぁ。
 そうなんですか。あの、黒いのが見えるからですかね?」

霊感 みたいなもんかなぁ。