数秒もかからないうちに、
キキーっと車道に車が急ブレーキで横付される。
え?
さ、さすがに・・・
「ゆ、誘拐ですか?」
そんな、別に裕福な家庭じゃ・・・
でも、おっさんはぶはっと楽しそうに笑って、
「ははは。だから、言っただろう。怪しいもんじゃないって。」
車から、似たようなスーツの
男の人が出てきて、
「課長、単独行動やめてくださいよー!」
「そうですよ!ただでさえ顔怖いのに!
あ、すいませんねぇ。朝日さん。」
ぺこりと
メガネの人のよさそうな男の人が
このおっさんの手を僕から払いのけた。
「重かったでしょ?」
「な、なんだよ。別にオレは『コウソク』してないぞ?」
「もー、課長がコウソクする気がなくても、
影響受けるんっすよ!勘弁っす!!」
メガネじゃないほうの、ピアスをいっぱいしてる
スーツの男の人がその、おっさんに怒鳴りつける。
コウソクが拘束を意味していると、
気が付くのは少し時間がかかった。
え?僕やっぱり
つかまってた?
今更ながら
冷や汗が出る。
暑いのか、寒いのか。
思考回路がつながらない。
「では、朝日さん。こちらどうそ。
あ、親御さんには伝えてありますので大丈夫ですよ。」
怪しげな黒スーツの男たちは、
これまた
怪しげに、車のドアを開けて にっこりと笑った。
僕、どうなるんでしょうか・・・・?


