**

「あっついなー。」

隣で歩く 圭吾は制服を着崩しながら、
手でパタパタと仰ぐようにしながら、
額から落ちる汗をぬぐった。


「あー、ほんと。」

暑いな。

少し重い荷物を持ちながら
明日からの夏休みに思いをはせる。


あ、今日はバイト休みだけど
シフト確認しに行かなきゃ菜。



「なぁ、朝日は夏休みどっかいくのか?」

「あー、バイト三昧かな。
 圭吾だって、部活だろ?」

「まぁな。
 後で、スケジュール送るよ。時間合わせて遊ぼうぜ?」



僕は、了解とニコリと笑って
そのままバイト先へと向かう。

夏休は
稼ぐチャンス!


そう思いながら
流れてくる汗をぬぐった。