椅子の上には
いつの間にやら
王が、出現した。
相変わらずの、
威厳と、美しさで
怖いくらいだ。
「・・王、こちら。。」
「黙れ、宰相。」
めんどくさそうに、
王は左手を挙げて
宰相を制した。
宰相は、再び頭を下げて、
「失礼しました」と小さく謝る。
「よく来た。
水の巫女。風の使徒。
案内ご苦労だった。風の守護師よ。」
「恐れ入ります。王。」
風の守護師が緊張しているのがわかる。
あの、いつもニコニコして
余裕たっぷりな 彼が、王の前では
言葉を選ぶほど、
緊張するのか。
僕は、幸い『魔力』というのが
ないから、
この、『王』の強さが全然わからない。
ただ、迫力のあるきれいな人。ぐらいだ。


