悪魔な秘密の巫女男子


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「えぇ?!じゃ、本当に宰相さんの名前知ってるの?」
「え?うん。
 ルラ、珍しいの?」

「珍しいっていうか・・・」

空飛ぶ葉っぱの上で、
ルラが珍しく言葉を濁す。


何かあれば、名を呼べといった宰相。

冗談交じりで、名前なんて知ってるの?ってルラが聞いてくるから
知ってると、答えたら
ルラも、風の守護師も苦い顔をした。

なんか、まずい事でも?


「なんで?」

僕はベールを緩めて
ぷはっと頭にかぶっていたベールを脱ぐ。

あぁ、涼しい。



「確か、ガル・・」

「アサヒさん!駄目っ!!!!」


風の守護師が

びっくりするぐらい大きな声で言葉を制した。

「え?な なに?」

「アサヒさん、軽々しく『名』を口にしちゃダメ! 
 それがいくら友達の前でも、
 家族の前でも、恋人の前でも!」

「え?な、なんで?」

なんでダメなんだ?