悪魔な秘密の巫女男子


宰相は銀色の髪と
マントをふわっとなびかせて、
すぅっと片膝をついて、
まっすぐに僕を見つめた。

あ、違うな『巫女』を見つめた。


「・・・あなたを守りたいと申し出たのに、
 力の差を、ありありと見せつけられ・・・
 あなたの『術』も返せなかった
 力のない私をーーーお許しください。」

・・・は?
なんだ、僕の術って・・・


ちらりと風の守護師を見ると、そーっと目をそらした。


・・・おい。
もしかして、
あの、宰相が寝込んだのは僕ってか
巫女がやったことになってるのか。

まぁ、間違っちゃぁいないけど。


「しかしながら、
 さらに精進し、あなたを守りたいという気持ちは
 変わっておりません。

 何かあれば、 
 私の名をおよびください。」


ふかぶかと頭を下げる。

あー、
だから、
正直僕ごときに頭を下げるなって。

あ、てか、巫女に頭を下げてるのか。

あぁ、そういえば宰相・・・なんだっけ
名乗っていたな。たしか、

考えている間に 宰相はトーンと地面をけって
空へと舞いあがった。

さすが。
飛べるのか