悪魔な秘密の巫女男子


宰相はちょっと苦い表情をしたが
すぐに、すっと戻した。


「・・・
 王からのお言葉だ。
 
 水の巫女には 王から王宮への召喚の命が出ている。

 一緒に、ついて来られよ。」

「・・・ふぅん。
 ただの伝令で、宰相さんが出てくる?
 そんなに、巫女さんに会いたかったの?」

風の守護師がちょっとからかうように
にこりと笑った。

あのな、
そーゆう 冗談、やめてくれ。

ってか、
宰相が『巫女』に本気になれれても困るし。


宰相は ふっと きれいに口元を引いて
笑った。

金色の瞳が ゆらりと揺れる。

やっぱり、
僕より、断然『美人』だよなー。


「では、伝令を。
 火の守護師、水の守護師はこちらの完全に封を。
 水の巫女は 王のもとへ。」

凛とした声はあたりによく響く。

奥にいた火の守護師と、ライガは 軽く頭を下げて「御意」といって
さっと奥のほうへと消えた。

水の守護師とスーラは陣の中央で
うなずく。

僕は、風の守護師の後ろで、はぁ。とため息をついた。

あー、もぉ。
面倒だなー。