悪魔な秘密の巫女男子


ウサギが通った水しぶきの上に
水の守護師の彼女に手を引かれながら
立つ。

空中に立つって、
足がすくむ。

「スーラ、戻りなさい。
 ここにいては、吸い込むかもしれない。」
「しかし、」

「スーラ。」
「・・・・・・御意。」


スーラはばっさぁと真っ黒な翼を一度大きくはばたかせて、
空高く舞い上がってから
方向転換をした。

「さぁ、アサヒ様・・・じゃなかった。
 『巫女』様。
 まいりましょう。」

「はいはい。
 どうせ、今回も絶対、笑わずに
 あんまりしゃべらないければいいんだろ?」

「はいっ。」

そんな、にっこり笑顔で言われても、
ちょっと僕の顔が引きつる。

繋がれた
手のぬくもりを感じながら、
小走りで
空から、森の靄が立ち上るところまで
走り寄っていく。


うえから、
何人かの兵士が見えたところで

「火の守護師様!!」

水の守護師の彼女が叫んだ。

ちょうど、足元の森のひらけたところで
彼が兵士何人かに囲まれて
ぐったりと横になっていた。