悪魔な秘密の巫女男子


風の守護師は、
むっくり起き上がって少し、困ったように
自分の杖をぎゅっと握った。

「うん。
 少しは力が回復したかなぁ?
 
 しーちゃんが、あわてて呼びに来たってことは「炎」系の
 ひずみ ってことだね?
 
 しかも、しーちゃんが吹き飛ばせないくらい大きなひずみ・・・」


「私が、まいります。
 風の守護師さまはこちらで、お休みになられたほうが・・」

「いや、少しくらいなら大丈夫。
 だって、靄を集めてとどめるのは風の魔法の得意分野だし。
 僕、一応守護師だし。」

にっこりと笑うけど、
どこか力がない。




「なんか、ごめん。
 僕が、この吸い込んだ力を返せれば
 いいんだけど。」

「え?アサヒ。何言ってんのぉ。
 意地悪しないで、返せばいいじゃない?」

ルラは、きょとんとして
僕を見つめた。

「だから、分からないんだって、ルラ。
 そもそも、力が僕の中にあるっていう実感もないんだけど・・」

風の守護師が、
びっくりしたように風の使者を見つめる。

「しーちゃん。わかるの?」

「風ちゃん。わかるわよぉ。基本よぉ。基本の魔術吸着。」

「あぁ!そうだねぇ。そうかぁ。
 すっかり忘れてた。」

風の守護師は、うれしそうににっこり。

できるのか?

まぁ、彼が元気になればいいんだが。