悪魔な秘密の巫女男子


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「ちょ、ちょっとぉぉぉおおお!!
 なんでぇ、なんで、風ちゃんがこんなに衰弱してるの!」


突風とともに、
バルコニーから入ってきたルラは、
ぐったり寝ころぶ風の守護師を発見して
顔を真っ赤にして怒った。

水の守護師の彼女は
杖を振りかざして、そのぐったりした風の守護師に回復魔法中だ。

「いえ。その。風の使者さま。
 これは・・・」

「しーちゃん。大丈夫だよ。実験の最中だったんだよ?」

相変わらずの、にっこり笑顔で
今にも攻撃してきそうな風の使者のルラに笑いかける。


「えぇ!?でも、その。」

ルラは心配そうにくるくる風の守護師の周りを回る。


「そうだよ。むしろ、僕のほうが攻撃されてたんだけど。」


むしろ、被害者だ。


「・・アサヒ?
 うぅーん?ねぇ?アサヒに風ちゃんの魔力がまとわりついてるんだけど。
 
 とったの?」

「え?とったっていうか・・・」

「とったのぉ!?なんでぇ?風ちゃんが倒れちゃうじゃない!
 もぅ。アサヒのいじわる!!」


「しーちゃん。
 僕、取られたわけじゃないんだよ。」

あはは。と、風の守護師は力なく笑った。

一度、吸い込んだ彼の魔法は
どうやっても、戻ることなく、たぶん僕の体にとどまっている。

うーん。
どうすればいいんだろ。