悪魔な秘密の巫女男子


ライガと、ルラは うぅーんと ちょっと困った顔で
見合わせた。

「風で吹き飛ばしたいんだけどぉ。」
「やめとけ、ルラ、
 どうせ風で舞い散って拡大する。」

ライガは、やれやれという風に
ひずみの赤黒い靄を見つめた。


「炎の壁も、取り込まれたらおしまいだな。
 気力だけが勝負か・・・」

風も火も相性が悪すぎる。

一番いいのは・・・


「なぁ、ルラ。」

「ん。わかってるぅ。やったぁ。
 風ちゃんに会えるわ。
 急いで、『水の守護師』を呼んでくるわねぇ」


うれしそうに、くるくる回って
リンリン羽を鳴らす。

ライガは、苦笑して いってらっしゃい と手を振った。


「さて。
 なぁ。火の!もっと人を下がらせろ。
 取り込まれるぞ。」

「おぉ!使徒!
 お前は右から回り込め。
 俺は左から回り込んで結界を固める!」


火の守護師とライガが目くばせをしながら、
お互い うなずく。


ぽぅ。と赤光が
ライガの鬣を照らし、
ぱぁあぁん!と
赤いドーム状の結界が張られた。

「ち。もって、一時間・・だな。」

火の守護師が小さな声でつぶやいた。