泣きすぎて、あたしの目も鼻も真っ赤…。

そして今、顔も真っ赤に違いない。


「俺、昼間友達に会ったとき、からかわれるのがイヤだから、妹って否定しなかったんだ。だから、ごめんな。」

「留里は、そのままゆっくり大人になってくれれば良いんだよ。俺待つって言っただろ?留里のこと好きだっていう気持ちに嘘はないし。留里のこと、ちゃんと…女…として見てるよ。」

「あ~っ、俺何言っちゃってんだろ。恥ずかしいよな。エロオヤジみたいだよなっ。」


「待つのもツラいけど、本当に留里のこと大事だし、大切だから…」


夕焼けを背に恥ずかしそうに笑う神谷さんを見て、あたしは嬉しくて自分から抱き付いた。