~こどもの恋愛?!~

ちほが、繋いでた手を離した…。

「留里、ここで待ってて…。」

「え…っ?中で待ってるよ。」

「ううんっ、あたし一人で行くからっ。ねっ…?」

なんだか固い決意を感じた。

「でも…。」

躊躇するあたしに、

「あたしっ、もしもの時に、一人で受け止めたいの…。だからっ。」


「…うんっ。わかったよ」

通りの反対側のビルの二階に喫茶店があった。

あそこからなら、病院の玄関が見えるし。

「じゃあ、あたしっ、あそこの喫茶店で待ってるから。」

「うん。じゃあっ、行くねっ。」

辛いのに、明るく手を振りながら病院のドアを開けるちほ…。


あのドアのむこうに、ちほのこれからの答えがある…。