神谷さんの運転する車には、ウキウキモードのお父さんとお母さん…。

有り得ない…。

娘のラブラブ温泉についてくる親なんて…。

神谷さんっ、怒ってないかなぁ?

楽しそうだけど…。

途中ドライブインで、二人になった時に神谷さんは…。

「また二人で旅行出来るチャンスはあるだろ。美玖さんとお父さん楽しそうだし。親孝行と思って一緒に楽しく出来たらいいんじゃないか?。」

「…神谷さんっ、ありがとっ…ごめんねっ。」


「謝ることないよっ。俺たちも楽しもう。俺もう待つの慣れたしな…。」

ハハッと笑う神谷さんは、何だか自虐的に見えた。

……けど、そうだねっ。せっかくきたんだし、お父さんたちも、あんなに喜んでるし…。

あたしもっ、温泉満喫しますっ。