その日からっ、あたしの目標は、冬休みの旅行っ!
学校では…。
竹本くんの存在がなんだか気まずいんだけど、むこうのほうが、あたしを避けているようだったから、助かった感じ…。
ちほは怒りまくって、飛び蹴りくらわすって言ってたけどね…。
今は神谷さんの数学の授業。
メガネカッコいいなぁ~。
メガネを外してもカッコいいんだもんっ。
皆知らないでしょ???
「じゃあ、この問題を……茅野さん?」
ヒィっ!
あてられたっ。
……撃沈しました。
そして今日もちほと仲良く帰る。
「ちほはっ、成田君とどうなのっ?」
「へへへっ…。う~んっ、やっぱりスキみたい、あたし。」
「スキって言うつもりある?」
だって、成田君も多分ちほのことスキだよ。
あたしに、ちほに彼氏いるかって、恥ずかしそうに聞いてきたもんっ。ちほには教えてあげないけど…。
「え~っ、言えないよぉっ。」
照れるちほが可愛いっ。
本当に恋してるって感じっ。
「留里は最近キレイになったよねっ。なんか余裕……?おとなっぽくなったよ。まっ、神谷さんに愛されちゃってるもんね~。旅行の報告が楽しみだなっ。」
「ちほったら…。」

