悲しい気持ちのまま、神谷さんのマンションまできた…。 まだ帰ってないってわかってたけど、なんとなく落ち着きたくて…。 車が、あたしを追い抜いて止まった…。 あ…、神谷さんだ…。 あたしは走りだしたっ。 車から降りた神谷さんが、悲しそうにあたしを見た…。 神谷さんっ、怒ってるよね…。 数メートル手前で、あたしは立ち止まった…。 「神谷さんっ。ごめんなさいっ…。あたし怖くて…」 「留里…、部屋に入ろう。」 抱き締めてもらえない…。 あたしはっ…。