「ふぅん、同じ学校のやつじゃないだろ?」
「なっ、なんで?」
「男と一緒にいんの、見たことないし。ウワサ聞かないし。」
「…そう…。」
あたしは、少し安心した…。
だって、ウワサとか怖いよっ。
バレたら大変なことになるし…。
無言のあたし…。
竹本くんは、ずっとこっち見てる…。
なんだか居心地が悪くなって、あたしは席を立って、部屋を出た…。
帰ろうかな…。
部屋を出て、出口付近で携帯を取り出した。
ちほにメールしとかなきゃ。
そういや神谷さんも打ち上げって言ってたけど、 この店かもなっ…。
ー疲れたから、先かえるねっ!また明日~っ。ー
よしっ。
出口に向かって歩きだしたとき…
「どこ行くの?」
その声にあたしは振り返った。

