こっ、告白って…。

どうしよっ。

チナツちゃん、きれいだし、性格も良いみたいだし、あたしなんか敵わないっ。

あたしには、きっと告白なんて出来ないっ。


………ドキドキして、神谷さんを見る。

ニコニコして、あたしに手を振ってる…。


イヤだっ。
神谷さんの笑顔、あたしだけにむけて欲しいよっ。


「留里?あんた眠いんでしょ?」
お母さんに話かけられてビクッてした。

「ううんっ、眠くないよ。」

「もう遅いから、お母さんたちも、あと少しで戻るから、先に帰ってなさい。ちゃんと鍵しめてよっ」

えっ。一人で帰れ?ってこと?有り得ないよっ。

確かに見えるくらいの近くに、うちはあるけどさぁ………。

怖いし、何より神谷さんとチナツちゃんがどうなるか気になって帰れないよっ。

「あっ、一人じゃ危ないわね。う~んっと、神谷クン!悪いけど、家まで留里送ってきてくれない?」