自分でもわかっていたんだ…。 こうやって会えない時間が積もるほどに、神谷さんをスキって気持ちが膨らんでいく…。 そしてっ、神谷さんの気持ちが冷めていくんじゃないかってことぐらい…。 わかっていた…。 でも、時間がたつほど怖くて…。 登校日は半日で終わり、他の子たちに紛れて学校を出る。 校門のあたりが賑やかなのは、いつものこと…。 今日はやけに騒がしいっ。女の子たちが集団になってガヤガヤしてた…。 あたしは、うつむいたまま校門を出た。 「留里…。」