時間がすごく長く感じる…。 やっと帰ったようで、女の子たちの声は聞えなくなった。 神谷さんもマンションの中に戻った。 買い物袋が手に食い込んで真っ赤になってた。 なんだろ…。 胸の中がモヤモヤしてる…。 別に神谷さんが何かしたわけじゃない。 あたしはっ、神谷さんと四年も一緒に過ごしていたのに、あたしの前以外の神谷さんを全然知らなかったんだっ…………。そんな思いがして、神谷さんが遠く感じた…。