白銀のトライアングル

「実は、一樹にも言わなかったけど、紗耶がアパートへ来たんだ。」

「えっ?」

思わず一樹は発していた。

「俺、知らないぜ!」

「ああ。ごめん。」

そう、嘉雄は紗耶と別れてから一人暮らしを始めたのだった。

本当は、学校が遠いから最初から一人暮らしでも良かったのに・・・

結局、少しでも紗耶の近くにいたかったからだった。

「それで?」

一樹は、ちゃんと聞いておきたかった。

「ああ。紗耶が、寄りを戻しに来たんだ。だけど・・・」

「もしかして、男のプライドとか?」

一樹の言葉に、嘉雄は頷いた。