白銀のトライアングル

「ふーっ。ありがとう!」

「ああ、よくがんばったよな!」

「ありがとう・・・」

二人はリフトでゆっくりと話した。

「私、友達に誘われてこのサークルに入ったの。

だから、今回彼女が行けなくなって私もキャンセルしたかったのだけど、

キャンセル料の高さに驚いちゃって、思わず一人でも参加しちゃったの・・・」

「そうだったんだ。友達はどうしたの?」

「うん、お正月に行ったスキーで怪我しちゃったから・・・」

「怪我・・・」

嘉雄の脳裏に、紗耶の事故を映し出した。

「嘉雄さん、どうしたの?」

「あっ!うん・・・」

友紀奈は、嘉雄の急な変化に驚いた。

そう、今までの嘉雄とは違い優しい表情をしていたからだ。

「嘉雄さん、彼女は?」

思わず友紀奈は口走っていた。