白銀のトライアングル

「嘉雄さん・・・」

友紀奈は、とまどいながら声をかけた。

「友紀奈ちゃんのおかげさ!今まで俺ばっかりこんな不幸なんだとしか考えられなかったのに、友紀奈ちゃんは俺よりずっと年下で最近辛い思いをしたのに、ちゃんと前向きにがんばってるんだから、偉い!」

と嘉雄が言った。

友紀奈は嘉雄の言葉に、また涙腺が緩んできた。

が、くいしばりながら

「嘉雄さん、そう言ってくれて ありがとう・・・」

友紀奈は、とても嬉しかった。

でも、友紀奈自身は嘉雄が思っているほど立ち直ってはいなかった。

「とにかく、俺は今日から気持ちを引き締めてがんばるさ!」

と嘉雄は自分自身に言い聞かせるように言った。

「そうそう、その意気よ!」

と麻紀も応援した。

もちろん、一樹も応援した。