白銀のトライアングル

「じゃあ、私はこれで・・・」

そう言ってその場を今度こそは、立ち去ろうとした友紀奈を止めたのは、やはり雅史だった。

雅史は、友紀奈の手首を摑み今度は離さなかった。

「いたい!」

と言った友紀奈の声にハッとしたように雅史が手を離した。

「・・・」

雅史は何か言いたげだったが、声にならなかった。

直美も友紀奈から言われたことは、想像すらしていなかったので何も言えなかった。