2月17日の夕方すぎのことだった。
あきとがゆずの部屋に入ろうとした瞬間、
ピピピピーピピピピー
あきとは急いで扉を開けた。
ゆずが苦しそうな顔をしていた。担当の先生やナースが何人も駆けつけてきたがあきとはそれを見守ることしかできなかった。
ゆずは集中治療室に入り、あきとは外の椅子で加藤に電話をかけた。
「もしもし加藤?」
「なに?」
「今すぐ病院に来い」
「なんだよ急に」
「ゆずが」
「っ!今すぐ行く」
加藤は電話を切って急いで病院に向かった。
あきとは電話を持ったまま涙をこぼし、治療室のドアを眺めた。
