最後の命と赤いつる

「加藤ってきもちわるいよな」
「変なつる持ってるし」
「男のくせにな」

小学校のころからずっと言われてきた。


なぜ俺は赤いつるを持っているのか。


俺の母親は、手先が器用で縫い物や料理、折り紙が得意だ。
マフラーを編んでくれたり美味しい料理を作ってくれたり。自分でもいい母親だと思っている。
俺が小さい頃、いつも赤い折り紙でつるを折ってくれていた。それがたぶん原因だろう。













そんな俺も高校生になった。もちろんつるは持っている。口数が少なく、背も低くてぱっとしない性格だった俺にもちゃんと友達がいるんだ。



「おーい加藤ー」
笑顔で呼ぶのは あきと 加藤の親友だ。
「なに」
小さい声でつぶやく加藤。
「テストどうだったー♪♪?」
ニヤニヤしながら加藤の顔色を伺っている。
「……」
「なんだよ教えろよ〜」
笑ながら加藤の肩を揺さぶるあきと。

\俺80〜/ \まじで!?/
教室に飛び交うみんなの声。


「は?ふざけんな」







1人の女の子が大声でそんな言葉を吐いた。