「私、大きくなったら二人のお嫁さんになる!」
幼い頃の私の言葉に
二人はいつものように
呆れて私の欲張りにため息をついていた
「「どっちかにして!」」
私はとても嬉しそうにして二人と仲良く遊ぶ
よく遊んでいる公園
よく見る青く広い空
これから先ずっと3人で見ていれるとおもっていたこの風景がどんどん白い霧で消えていく

そして、いつものようにここで目を覚ます
見慣れた風景
私の部屋の天井
この頃昔の夢をよく見る
とっても優しい陽、お兄ちゃん的存在の健
幼い頃私達はよく一緒に遊んでいた
ほんとに大好きだった
それがどんな感情の好きなのかはわからなかったけど、とにかくあの二人が大好き

でも、少しして私が小学5年になった頃
幼なじみの陽がどこか遠い街に引越してしまって
その頃高校受験を控えていた従兄弟の健は
受験勉強に没頭してしまって
私達はそれから一緒に遊ぶ事は無くなってしまった

それから5年の月日が流れ高2になった
夏も始まろうとして夏休み思いっきり誰かと遊ぼうと思っていたから二人がよく夢にでるのかな?

もしも、会えるならまた3人でなかよく遊びたい
今頃二人は何をしているんだろ…