「さーせん、遅れましたー」

そう言って教室に入ってきたのは。

おそらく学校内で一番明るいと思われる、ゴールドに近い髪色。
上げてる前髪を止めるピンが光ってる。
耳にはキラキラと煌めくピアスが何個も確認できた。
下がったネクタイ、床につくほどのズボンの裾。

あれが…

「葉山蓮です」

私が心の中で呟くより先に彼が自己紹介をして、スタスタと私の隣の席に座った。

……絶対無理、絶対無理絶対無理!!!

一番苦手なタイプじゃん!!!!