blue moon

「……」
「おはよ、美希。」



リビングに出ると、美希の兄の暁が朝食を用意している所だった。



「今朝も派手にやったな。」


暁は、クールに言った。



「何よ、その日常茶飯事みたいな言い方。」


美希は、プーッと剥れた。




「だって、本当に日常茶飯事だろ。」
「うぅ…」




昔から暁にだけは敵わなかった美希。



暁は少し歳が離れた、34歳の兄である。