「駄目だよね…こんなんじゃ。強くなるって決めたのに。」


美希は、自分の頬を叩いた。



ついでに、隣に置いてある時計にも目が行った。




「えっ!もうこんな時間っ!?」




そろそろ、仕事に行く支度をしなければならなかった。



しかし、慌てたのが何よりも失敗だった。





服が引っ掛かって、思いっきり派手に転げ落ちてしまったのだ。