「……」




あれから数年後。


その時の娘…美希は、今では25歳となっていた。



「またあの時の…」




あの日から何年経っても、あの事故の事が頭から離れる事はなかった。




ベッドから起き上がると、脇にある写真に目をやった。




そこには幸せだった頃の、美希と母親が写っていた。