blue moon

「ごめんね…おかあさん…もっと美希と暁と一緒にいたかった。でも…無理みたい。」



どんどん弱々しくなっていく、母親の声。



彼女は精一杯の力で、娘の頬をなでた。



「駄目だよ…諦めちゃ駄目!」




娘は、何とか機体を退けようと力を振り絞った。



「やめなさい…!そんな事したらあなたが…!」
「嫌!帰るの、一緒に!絶対一緒に帰るっ!」




娘は決して諦めなかった。




絶対に離すもんかと、必死に力を振り絞った。




だが、運命はそんな彼女のミカタにはならなかった…。