｢犯人の野郎…絶対許さねぇ!!｣
｢……｣



本橋も佐倉も、二人と同じ気持ちの様だった。



｢…これ、彼氏にあげるつもりだったのね。鞄に入ってた。｣



仁美が手にしていたのは、シルバーのネックレスだった。


そこには｢S to M｣と掘ってあった。



｢Sが被害者ですよね。という事は、Mが彼氏のイニシャルでしょうね。｣



と、佐倉が言った。



｢一応怨恨の線も調べないとね。まず彼女の交遊関係をあたってみて。家族や友達とはどうだったか。それと、彼氏がどこの誰かもね。｣
｢はい。｣



皆一斉に頷いた。